成分の解説
PDRNとは?
PDRNは、DNAを細かい断片にした成分です。化粧品の全成分表示では「DNA-Na」と書かれます。
基本情報
| 読み方 | ピーディーアールエヌ1 |
|---|---|
| 正式な名前 | ポリデオキシリボヌクレオチド(polydeoxyribonucleotide)2 |
| 全成分での名前 | DNA-Na(英語では Sodium DNA)3 |
| 主な原料 | サケ・マスの白子(精巣)4 |
| 配合する目的 | 皮膚コンディショニング剤(肌を整える成分)3 |
何から作られている?
DNAの断片を集めたものです。長さはそろっておらず、大きさの違う断片がまざっています。
はじめはヒトの胎盤から取り出されていて、1994年にイタリアで医薬品として承認されました。いま主に使われている原料は、シロザケやニジマスの白子です。
医薬部外品の規格でも「サケ科などの魚類の精巣から得られる」ものとされています。海藻や植物から取り出す研究もあります。
全成分表示ではどう書かれる?
「PDRN」は商品名や宣伝で使われる呼び名で、全成分表示には出てきません。成分表では、次のどれかの名前で書かれています。
| 中身 | 配合する目的 | |
|---|---|---|
| DNA-Na | DNAのナトリウム塩 | 皮膚コンディショニング剤 |
| 加水分解DNA-Na | DNA-Naを酸や酵素などで分解したもの | 皮膚コンディショニング剤 |
| 加水分解DNA | DNAを酸や酵素などで分解したもの | 保湿・湿潤剤、皮膚保護剤など |
サーモン由来と植物性PDRNの違いは?
どちらもDNAの断片で、成分としては同じものです。違うのは原料です。
植物性をうたう原料の中身を見ると、「植物エキス+DNA-Na」という組み合わせになっているものがあります。たとえばオタネニンジン(高麗人参)のものは「オタネニンジン根エキス、DNA-Na」、ハスのものは「ハス葉エキス、DNA-Na」です。
VT の「PDRN エッセンス 100」も、全成分の最後は「オタネニンジン根エキス、DNA-Na」です。ただ、そのDNA-Na自体を植物から取ったのかどうかは、どのページにも書かれていませんでした。
カワラヨモギから取り出したという原料もあります。この原料を使った The INKEY List の美容液は、全成分では「Hydrolyzed DNA(加水分解DNA)」と書かれています。
PN・リジュラン(サーモン注射)との違いは?
PN(ポリヌクレオチド)は、PDRNより鎖が長く、分子が大きいものを指します。境目を1500kDaとする論文もありますが、決まった定義はありません。
リジュランは、韓国の PharmaResearch 社が作っている注入剤で、医師が肌に注射して使います。韓国では医療機器の扱いです。日本では国内で承認されておらず、医師が個人輸入して自由診療で使っています。
化粧品に入っているDNA-Naとは、使い方も扱いも別のものです。注射剤は滅菌して作られ、国ごとに医薬品や医療機器として承認されています。注射剤の研究で報告されている働きは、化粧品の話ではありません。
PDRNが入っている商品
よくある質問
Qヴィーガンでも使える?
Q安全性の評価はある?
公的機関の評価は見つかりませんでした。
ヒアルロン酸やセラミドには、アメリカの化粧品成分の評価機関(CIR)が「いまの使い方と濃度なら安全」とした報告がありますが、DNA-Naについての報告書は見つかりませんでした(2026年10月時点)。
植物性PDRNの原料では、メーカーが2%の濃度でパッチテストを行い、皮膚刺激はなかったと発表しています。
出典12
ほかの成分の解説
出典(2026.10.04 時点)
- VERY web(PDRN の記事)
- Wikipedia(英語)Polydeoxyribonucleotide
- Cosmetic-Info.jp 化粧品表示名称「DNA-Na」
- 総説:PDRN と PN の化粧品・美容医療での利用(PMC11764130)
- Cosmetic-Info.jp 医薬部外品添加物「デオキシリボ核酸ナトリウム」
- Cosmetic-Info.jp 化粧品表示名称「加水分解DNA-Na」
- Cosmetic-Info.jp 化粧品表示名称「加水分解DNA」
- cosme-kotobuki.jp(化粧品原料 PDRN)
- エイチ・ホルスタイン PhytoPDRN Panax
- エイチ・ホルスタイン PhytoPDRN Lotus
- @cosme VT PDRN エッセンス 100
- GSIクレオス 化粧品原料 INJIN PDRN(ECO)
- The INKEY List PDRN Serum(英語)
- 総説:PDRN と PN の規制上の区分と臨床研究(PMC12388916)
- タカミクリニック リジュラン
